今日も昼時、皇居のベンチでのんびりとしていた。
天気も良く、木陰で本を読みながらリラックスできた。それも大半は薫風香る季節のせいだが、やはり一部に戦争ではない安堵がある。
アメリカが攻撃のレッドラインとしていた核実験が、二つのXデイに行われなかった。
一つは金正恩の祖父、金正日の誕生日である4月15日。もう一つは軍の創立85年記念日の4月25日だ。
この2回の見送りは、何らか北朝鮮を抑止する要素があったと思う。
一つは米国が韓国と軍事演習したり本気でやる気を見せている事。もう一つは中国が独自制裁をするという事だ。
では、今後この緊張はどうなってゆくのだろう。
自分は、専門家ではない全くの素人だが、思うところを書いて行く。
まずアメリカは戦争をしたいわけではない。
空母を動かすにも、ミサイルを打つにも莫大な戦費もかかる。
アメリカが恐る事は、核を積んだミサイルがアメリカに到達する事だ。
一説によれば、トランプ大統領の任期の第二期には、アメリカ本土に核を積んだ大陸間弾道ミサイルが射程に入る技術を北朝鮮は確立するという。
それを何としても防ぐ決意をしていると思う。
では、防ぐ為にはどうするか。
一つは北朝鮮の開発にストップを掛ける事だ。
ミサイルで迎撃する手段を改善する事は、精度が100%にならない以上、サブの手段だろう。
北朝鮮の核開発をストップさせる事を、まずは中国にやらせようとしている。事実、今日、中国は核実験をした場合、独自制裁をすると米国に伝えたというニュースがあった。
だが、中国が開発をストップさせる事が出来ない時、それ以外に北朝鮮に開発を抑止する手段に手段(オプション)がアメリカにあるかだ。
それは、思い当たらない。
とすれば、最後の手段でアメリカは攻め込むだろう。
トランプ大統領は、全ての上院議員をホワイトハウスに集めて説明した。これは異例らしい。
戦争開始に対する議会への根回しか。
アメリカは、大量破壊兵器がなかったイラクにも攻め込む国である。
まして今の北朝鮮の状況である。
もちろん、国際関係の複雑度はイラクとは違う。
今は、旧宗主国とも言える中国に預けているのだ。
アメリカが攻め込む時は、国連の中国、ロシアの許可をとって行くだろう。
もちろん表向きは反対し、国連決議にはならないかもしれないが、事前には伝えるだろう。
こう考えてくると、あとは金正恩の理性だけである。
彼が、核開発方針の転換を打ち出せるか。
おそらく、国の存亡と、日本含む戦争勃発は、33歳の彼の判断一つににかかっているのではないか。