ワインを飲みまくる有名な「サイドウェイ」(2004年)という映画がある。
独身最後の時と、友とナパバレーを車でドライブするという映画だ。
手頃なサイズのワイングラスを主人公がジャケットの内ポケットからサッと取り出して、運転しながらワインを注ぎ、隣と話をしながら飲み会話するとという、今では考えられないほど長閑な映画である。
ワイン、特に赤ワインは1日一杯飲めば、ポリフェノールが摂れて健康にいいらしい。
僕はワインが好きと言っても、半分も飲むと翌日支障が出てくる。
特に、最高度のメンタルを持たねばならない卓球の試合で、何度失敗したことか。
お酒、特にワインを飲んだ翌日は不思議と闘争心が湧かないのだ。ヘラヘラと笑って人と調子を合わせているが、肝心の試合は全く勝てない。
だから最近は試合の前のアルコール、特にワインは飲まないようにしている。
僕のワインの一人飲みの適量はボトル三分の一程度。コストで言うと、一本1500円程度として、つまみも入れて5ー600円程度。
実は、毎晩職場の同期に飲みに誘われる。何故ならその同期は、家では酒を飲めない事情らしく、毎日外で一杯引っ掛けて帰りたいらしい。
彼も安さ思考なのだが、飲みに行けば1000円ー1500円掛かる。
だから、家飲みの倍のコストを掛けて彼に付き合うかというのが、会社の帰り際の10秒くらい続くちょっとした悩みである😄
家飲み、実は部屋飲みだが、美味しいチーズをクラッカーに乗せて、ワインに合わせるだけで良い。
新鮮なオリーブを頬張ると、個人的にはほぼ極上の気分になる。
一方、店で飲むとワインは店で普通に買う金額の大体3倍になるらしい。友人と会話を楽しむ目的がないと、外飲みには気が向かない。
だが例えば、僕にぴったりのワインとツマミを提供してくれる店とかだったら、月に何回は行くかもしれない。もちろん安い努力をしている店が前提だが。
美味しいワインと言えば、インディアナ州のサウスベンドのキンキンに冷えた大ぶりなグラスの白ワインのシャルドネとか、六本木ヒルズのレスタジ(今ネットでみたら閉店したらしい。)の「ナポレオーネ」とかいう果実味のあるカベルネ・ソーヴェニオンのワインを思い出す。
ワインの味は値段に比例する、つまり「値段が高ければ高いほど旨い」は定説だが、紀元前の太古からワインをヨーロッパ人にとってワインは言わば「生活必需品」なので、日本で言えばネギとか米のように、普通の値段ではこの味が基本という標準の味をコストがあるはずだ。
ヨーロッパから相当リモートな日本人の僕としては、毎日ワインを飲むという習慣もなければ文化もないが、3日も空けるとワインが飲みたくなる。
そういう個人的状況の中で、適当にCPのいい生活ワインを楽しめればとりあえずいいと思っている。
そう思って色々毎回ラベルの違うワインを飲んでいる。
いつも1500円以内のワインだが、もちろんいい事があれば、近くの食品雑貨のカルディに売っているドンペリとか買ってお祝いしたい。
今は、それほどいい事があって欲しいと切に思っている。
了