人は皆、どうしようもなくってそれ以上はできないという、いわゆる「限界」はある。
ジョギングやサッカーとしていて、心臓やら筋肉やら悲鳴を上げて「もうやめよう」としてスピードを緩める時はわかりやすい例だ。
とっても頭にきたときにぐっと抑えるとか、一生懸命考えたけどわからなかったときとか、スポーツ以外でも限界を感じる時は多いだろう。
そんな限界を克服するのには二つ方法があると思う。
一つは自分のキャパを増やすこと。当たり前の事だ。
勉強したり、心を落ち着かせるように体力を温存したり、スポーツなら練習したりして自分の能力を少しでも高めることがそれだ。
もう二つ目は、矛盾を超えて高みに登ることだ。
「それって何?」って感じだが、たとえば夫婦喧嘩をしたときは、正論、反論がぶつかり合う。
お互いの主張に固執する。
ではそこからどうしようもないデッドロックな状況か?というと、世の中の目からすると大抵そうではない。
お互いの考えが浅かったり、相手を思えば、単なる誤解の場合もある。
また、そんな対立点が些細な事とわかれば、お互い喧嘩するのが馬鹿らしくなる。
このように、矛盾が生じたときには、少し大きな土俵で考えてみる。
すると、その対立点は、お互いそこまで角を突き合わせることでもないし、返って損失が大きいことがわかる。
矛盾を解決して、更に高みにのぼる(「アウフヘーベン」する)、それはヘーゲル含めて歴史の先達が説いたところだ。
その意味で、対立したときに、更に高みにのぼる期待を持ちながら、少しの心の余裕をもてば、結果は前よりも良くなる事が多いのではないだろうか。