思考の詳細

SNSでは説明しづらい詳細について書きます。

なぜ森友・加計問題が国民にとって重要なのか

 

この問題、原発以来の日本の大問題だと思っている。僕のSNSをみている友人から「左翼っぽい発言多いね」と言われた。「右」、「左」どう映ろうと関係なく、日本にとって重要な問題だから、僕も声をあげている。

 

なぜこの問題が大問題なのか。まず、第1に安倍内閣という行政が権力を持ち、国会、司法から等から行政の権力の一つに牽制をかけるいわゆる三権分立という民主主義のシステムが脅かされているからだ。これは主に、内閣が内閣官房人事局を2014年に創設して、司法、つまりその一部の検察まで人事権に影響を及ぼす内閣に忖度するようになっている。事実、昭恵付きの谷氏がイタリア大使館の一等書記官に栄転した。また、これまで森友問題の操作の指揮を取った大阪地検特捜部長もつい6月25日に函館地検検事正に栄転している。佐川氏を不起訴にしたご褒美との報道もある。

 

首相は、忖度を逆手にとって、「全て、私がやったことではない。周りがやったことだ」という論陣をはる。今日も「文書偽造したのは私ではない。役人だ。その役人、つまり行政の長は私だから、(その意味で間接的に)私は責任がある」と言っている。

 

首相は「私や妻が関わっていたら、首相も国会議員もやめる」と昨年2月17日国会で言い切った。ところが財務省の文書で昭恵氏の関与が、数多くの箇所に及ぶことが明らかになった最近は「関わったのは、贈収賄でお金を受け取って便宜を図った場合のみ」と「関わり」の範囲に突然「絞り」をかけてきた。「それは卑怯ではないか」と言った議員もいたが、贈収賄はいうまでもなく刑法罪であ理、責任を負うには当然である。そこまでの「絞り」は笑止としかいいようがない。

 

もう一つは前川文部次官の発言を何度も国会で「前川次官も、加計学園の選定については全く問題ないといっている」と言っていたが、本人は「事実と違う」と反論している。

https://www.sankei.com/life/amp/180515/lif1805150017-a.html?__twitter_impression=true

 

「安倍首相は空気を吸うように嘘をいう」そう言われている。まさに、今のポジションにしがみつくためには、嘘でもなんでもする、という態度がみえる。悪魔に魂を売ってしまった政治家が、今目の前にいるとしか見えない。平成の最大の疑獄を言われている、「森友、加計」問題。今、国民はその首相を毎日見ているのだ。

 

日本の民主主義が安倍政権で歯槽膿漏のように知らず知らずのうちに蝕まれていくことを、強く懸念している。