コロナ下の心の収穫
コロナの東京の新規感染者数がここ2週間ほど一日20人か40人程度出ている。
もはや安定した数字という感じで、しばらくこの状態が続くのだろう。
「自粛から自衛へ」という報道フレーズの通り、自分としてやるべき衛生行動をして、かからないようにするしかない。
経済と同様、衛生行動を除いて個人の行動も元通りにしてゆきたいと思っている。
ただ、自粛モードが長かったせいか、中々通常モードになれない。
気分もすぐに低くなりがちだ。
そんなコロナ下でもいくつか収穫はあった。
考え方は理性に基づくことを実践している。「今、こうした方がいい」と思ったことをシンプルに実行してしている。
「自分は理性の僕(しもべ)」と心の中で呟く時もある。
また古代ローマ時代のセネカ著「人生の短さについて」という本から得た教訓もあった。
それは「未来をあてにせず、過去の自分と向きあい、現在に集中して人生を大事にする」という事だ。
これまでは逆の行為をしていた。つまり未来を計算して、それから逆算して現在の行動を決めていた。
だが、この方法だと未来が変化したときに、現在の行動が無駄になるのがわかった。
未来は予測できない。描いていたシナリオのどれになるかもわからないし、本当に未来はあてにならない。
セネカは2000年も前にそのことを看破していた。
後、テラスハウスをいう男女6名がシェアハウスで共同生活するドラマを見ていて、相手を気遣う重要性も知った。
今まで振り返ると、相手に気遣う事は稀だった。人は自由にそれぞれ生きたいように生き、干渉しない方がいいと思っていたし、実際する気もなかった。
だが、それは正しくないとわかった。
お互い少し気遣うことで、共同生活の質はグッと上がるというのはこのドラマからわかった。
実際、実践してみると驚くほど家庭や、会社の雰囲気が和む。デメリットは皆無だ。
ともかく、コロナとの長い共存生活で、今回得た収穫を胸に日々しっかり生活してゆきたい。