雨の日、音楽を聴きながら本を読む
今日の日曜日、少し疲れていたので卓球の練習にも行かず休養する事にした。
雨が降ったり止んだり、本を取り出した。ユリウス カエサルの「ガリア戦記」だ。
カエサル、英語名 シーザー、この人ほど英雄の代名詞として言われる人はいない。
最後、信頼するブルータスの陰謀で元老院で刺殺されることは誰でも知っている。
また女性に対しても平等に扱うので、多くの女性と付き合っても揉めることがなかったという。
もちろんルビコン川を渡って果断にも少数で、大人数のポンペイウスの守るローマに戻ったシーンは
決断を「ルビコン川をわたる」、「賽は投げられた」との表現も現代まである。
そのカエサル自ら書いた本として、高校生の頃から書名は知っていたが読むのははじめてだ。
まだ8分の1を読んだところだが、とても面白い。
國原吉之助氏の訳文は、ラテン語の訳ながらとても日本語に違和感がなく読みやすい。
カエサルという2000年前以上の人物が、戦争をどう進めたか、講和や緻密な作戦、部下を鼓舞する方法とか具にわかる。
ここまで読んで、カエサルの悩みは見当たらない。果断な決断と行動、そして信頼するガリア現地人を交渉で送った後、敵に人質で捕らえられ、それを偶然奪還できた時の喜びなど、ポジティブな内容ばかりだ。
それがテンポがあり、ステップが省略されていないので流れが自然であるし、何より事実の重みがあるので読んでいて違和感がない。
でも、やはり自伝なので心の葛藤とか垣間見たい気がする。
今日は珍しく読書の日。
雨の日、音楽を聴きながら読書、実はこういうスローな一日が好きだったりする。