初の本格ヒルクライム「都民の森」にチャレンジ
今日はずっと楽しみにしていた奥多摩の自転車旅行(ライド)だ。
今回の目的は二つ。先ず、2週間前に奥多摩湖あたりを自転車で回ったが、時期が早かったので本格的な紅葉を
見たかったのと、自転車初心者ヒルクライマーの登竜門と言われている「都民の森」に行ってみたいという目的だった。
電車で武蔵五日市駅まで行った。朝7時に着いた。自転車を組み上げ、7時25分に駅を出発した。
Googleマップで自転車のコースで見ると、都民の森まで29キロ、2.5時間とある。10時到着目標だ。
平均速度10キロちょっと?、遅いなと思いながら、道を進む。
目的地までの距離が道路標示でもどんどん近くなる。
なんとなくさっと終わりそうで、惜しくなってきた。
ただYOUTUBEの動画で、最後の8キロとか4キロがきついので、足を残して置いた方がいいという事を思い出した。
なるべく時速15キロくらいで速度を保つようにした。
そして奥多摩周遊道路の表示があったl8キロとなった時、お約束の坂が始まった。
サイコンを見ると傾斜度7度から10度、きついところは13度とかがあった。
5度だと休みの感じだ。
でも、フロントをインナーにし、「乙女ギア」と言われようが、「カメさんギア」と言われようが楽に進む。
時速は5キロの時もあった。ほぼ歩いている速度だ。でも、進む事が肝心と割り切った。
そんな10度の坂が最後続く。心拍数、呼吸数も上がるし、汗も出てきた。鼻水も出てきた。
自転車は自らがエンジンだから、熱やCO2も発するし、補給食、水分も必要である。
奮闘していると「都民の森」の看板が左に見えた。動画で見るのと違って、とっても小規模な場所だった。
着くと、先にいたサイクリスト二人が「お疲れ様です」と声をかけてくれた。
着いて、缶コーヒーで一服したかったのだが、生憎自動販売機のそれは全て売り切れだった。
名物の「カレーパン」を食べた。おいしかった。
ここで、後で相当悔やんだのだが、「都民の森」のキーホルダーを買えば良かった。
自転車の鍵につけておいて、密かに初ヒルクライムの称号としたかった。また次回あれば買おう。
スマホで予定と照らし合わせて、予定通り45分ほど休んで次の目的地、風張峠に向かった。
ここは峠である。最高点であり、ここから下れる。
実際、東京の国道としては最高地点らしい。確か高度1100メートル余。
都民の森を出発した時、あらかじめの情報が余りなく、どんな激坂があるか不安だった。
ただ、実際は15分ほどであっさりと着いた。
「峠」というのは司馬遼太郎の小説のタイトルにもあり、なかなか趣深いし最高高度というのも惹かれた。
何もないスポットだが自分と自転車の写真をばちばち残した。
そこから、下り。いわゆるダウンヒルだ。
ほっとくと凄いスピードが出ている。時速40キロを超えている。
一方、急カーブが多いので、オーバーランするのが心配だ。
奥多摩湖が見えてきた。
時折止まって、風景の良いところで写真を撮った。
息を飲むような、紅葉と湖面の青のコントラストがいくつかあった。
帰りは想定していた通り、トンネルが要注意ポイントだ。
中には暗く、急斜面だったり、路面が荒れているトンネルがある。
前回、とても怖かったので、自転車のテールランプを今回はつけてきた。
そんなことを考えていると、奥多摩湖の行きたかったビューポイントを5キロも通り過ぎてしまった。
戻るか、暫し考えた。
戻ると、上りで往復1時間ロスする可能性がある。そうすると温泉はいけない。
また、ビューポイントの風景は、前回と今回の紅葉のイメージで十分想像できた。
そもそも、慌てて戻ると、危険度が増す。
そう思って、戻るのは止めた。
そうして、待望の温泉に到着。
露天風呂の空気は澄み切ったいて、木漏れ日が綺麗だった。また露天風呂にかかる紅葉の葉も半分色づいていた。
こうして、予定通り自宅近くの駅に到着した。
帰り自転車屋で空気を入れながら、「今日ここ行きましたよ」の報告をしようと思ったが、
それも時間が押していたのでやめた。
総じて、満足度の高い休日となった。
成功の要因は、計画とやめるべき物はやめる事だと思う。
都民の森は、また自転車でチャレンジしたい。